面貸しネイリストの集客|お客様ゼロから始める4つの方法
面貸しは、自分のお客様を自分で迎える働き方です。 サロンが集客してくれるわけではないため、お客様をどう集めるかが働き方の中心になります。
ここが業務委託との最も大きな違いです。業務委託ならサロンの集客で来店したお客様を担当しますが、面貸しでは席を借りているだけなので、誰に来てもらうかは自分で決めることになります。
この記事では、お客様がゼロの状態から始める場合の手順を、順番に整理します。集客の成果は技術やエリア、タイミングによって変わるため、「これをやれば集まる」という保証はできません。ここで示すのは、実際に多くのネイリストが通っている道筋です。
集客の前に決めておくこと
手法の前に、決めておかないと動けないことがあります。
- 誰に向けたネイルなのか — オフィスで浮かない上品なデザイン、SNS映えするアート、時短のワンカラーなど。全方位に向けると、誰にも刺さらなくなります
- 料金 — 席料を引いた手取りから逆算します。詳しくは料金設定の考え方を参照してください
- 稼働できる曜日と時間 — 予約を受けられる枠がわからないと、問い合わせに答えられません
- 場所の伝え方 — 面貸しサロンの住所を公開してよいか、サロン名を出してよいかは、サロンによって扱いが異なります。事前に必ず確認します
最後の項目は見落とされがちです。サロンによっては、外部への表記に条件をつけている場合があります。見学ガイドの質問リストにも含めています。
方法1 最初の10人を身近なところから
いきなり見知らぬ人を集めようとすると、予約が入らないまま席料だけがかかります。最初は確実に来てくれる人から始めます。
友人・家族に声をかける。 実際の流れを1度通すことが目的です。準備から片付けまでの本当の所要時間がわかり、写真の素材も手に入ります。無料にする必要はありません。正規の料金か、それに近い額でやるほうが、その後の値付けがぶれません。
前職で自分をフォローしてくれた人に告知する。 自分のアカウントを自らフォローしてくれた方への告知は、一般的に問題になりにくいとされています。ただしサロンの顧客名簿やカルテから得た連絡先への営業は別の話です。線引きは指名のお客様に関する記事で詳しく解説しています。
来てくれた人に紹介をお願いする。 施術中に自然に伝えるだけで十分です。紹介で来た方は最初から信頼があるため、リピートにつながりやすい傾向があります。
この段階で、写真が10枚ほど溜まります。それが次の集客の材料になります。
方法2 Instagramを軸にする
ネイリストの集客で最も使われている手段です。無料で始められ、作品を見せる形式が業種に合っています。
何を投稿するか
施術写真が中心になりますが、それだけでは判断材料が足りません。次のような情報を、プロフィールや投稿に含めておきます。
- 対応できるメニューと所要時間
- 料金の目安
- サロンの場所(最寄駅など、公開してよい範囲で)
- 予約できる曜日と時間帯
- 予約方法
「どこで、いくらで、どうやって予約するか」がわからない投稿は、見た人が動けません。 写真の質より、この4点が揃っているかのほうが最初は重要です。
投稿の頻度
毎日である必要はありません。続けられる頻度を決めて守るほうが結果的に積み上がります。週2回でも、3か月続けば24投稿になります。
施術がない日は、過去の作品の再掲、使っている材料の紹介、ケアの豆知識などでも構いません。
見つけてもらう工夫
- ハッシュタグにエリア名を入れる(「渋谷ネイル」など、地域で探す人が使う言葉)
- 位置情報を設定する(サロンの住所を公開してよい場合のみ)
- プロフィールに活動エリアを明記する
ネイルは近くで探される業種です。デザインの検索語よりも、エリアの検索語のほうが予約につながりやすい傾向があります。
DMから予約への導線
問い合わせが来たときに、やり取りが長引くと離脱します。プロフィールから予約ページに直接飛べる形にしておくか、DMで聞かれる項目をあらかじめ投稿にまとめておきます。
方法3 掲載媒体を使うか判断する
ホットペッパービューティーなどの掲載媒体は、探している人に見つけてもらえる手段です。一方で費用がかかります。
判断のポイントは3つあります。
費用の構造を確認する。 掲載料が月額でかかるプラン、予約ごとに手数料が発生する形など、媒体やプランによって異なります。月にどれだけ集客できれば元が取れるかを先に計算します。
面貸しで掲載できるか確認する。 媒体によっては、店舗としての登録が前提になっている場合があります。また借りているサロンが既に同じ媒体に掲載していると、同じ住所で別に登録できるかという問題も出てきます。サロンに確認が必要です。
サロン側が集客支援をしている場合がある。 面貸しサロンの中には、サロンが契約している媒体の枠を使わせてくれるところもあります。掲載サロンの条件は各サロンのページに記載されています。
いきなり有料の媒体から始めるより、無料でできることを一通りやってからのほうが、費用対効果を判断しやすくなります。
方法4 予約の受け方を整える
集客と同じくらい、予約を取りこぼさない仕組みが効きます。
LINE公式アカウント。 日本では最も反応が取りやすい連絡手段です。無料枠があり、予約のやり取りもそのままできます。
予約システム。 空き枠を見せて自分で選んでもらう形です。やり取りの往復が減り、深夜でも予約が入ります。無料または低額のサービスがあります。
DMやメッセージで直接。 最も手軽ですが、件数が増えると管理しきれなくなります。開始直後はこれで十分です。
いずれの方法でも、空いている枠を先に見せることが重要です。 「ご希望の日時をお知らせください」と聞くより、「この日とこの日が空いています」と示すほうが決まりやすくなります。
リピートにつなげる
新規を集め続けるより、来てくれた人に戻ってきてもらうほうが負担が小さくなります。
その場で次回の予約を取る。 施術後、爪の伸び方から次回の目安を伝えて、そのまま日程を押さえます。後日連絡するより確実です。
次回までの間に一度連絡する。 施術から数週間後に、状態を気遣う短い連絡を入れます。営業ではなく確認の形にすると受け取られ方が違います。
来店の周期を記録する。 誰がどれくらいの間隔で来ているかを控えておくと、連絡のタイミングがわかります。
面貸しでは席料が固定でかかるため、稼働日にどれだけ埋められるかが手取りに直結します。リピートの比率が上がるほど、予約が読めるようになります。
集客が伸びないときに見直すこと
- 予約方法がわかりにくくないか(プロフィールを初見の人の目で見てみる)
- 料金が書かれていないために問い合わせが止まっていないか
- エリアの情報が伝わっているか
- 投稿が途切れていないか
- 対象が広すぎて、誰向けかわからなくなっていないか
いずれも技術とは別の部分です。作品の質を上げる前に、この5つを確認するほうが早く効くことがあります。
よくある質問
お客様は自分で集める必要がありますか?
はい。面貸しは自分のお客様を自分で迎える働き方が基本です。集客はInstagramなどのSNSで自分で行います。なお、借りているサロンの顧客に営業することは禁止されているのが一般的です。
サロンの名前や住所をSNSに出してもいいですか?
サロンによって扱いが異なります。外部への表記に条件をつけている場合があるため、契約前または見学のときに確認してください。表記の可否は集客の方法にも影響するため、早めに確認しておくことをおすすめします。
最初のお客様はどこから来ますか?
友人や家族、自分のSNSをフォローしてくれている方、その方からの紹介が一般的な入口です。まず数人に施術して写真を揃え、それを材料に発信を始める流れが現実的です。
Instagramはどれくらいの頻度で投稿すればいいですか?
続けられる頻度を決めて守るほうが結果的に積み上がります。毎日である必要はなく、週2回でも3か月続ければ24投稿になります。頻度より、料金・場所・予約方法が伝わっているかを先に整えてください。
有料の掲載媒体は使ったほうがいいですか?
状況によります。費用の構造、面貸しで掲載できるか、借りているサロンが既に掲載していないかを確認したうえで判断してください。無料でできることを一通りやってからのほうが、費用対効果を判断しやすくなります。
SHARENAIL(シェアネイル)は、席を借りたいネイリストと、席を貸したいネイルサロンをつなぐ面貸しマッチングサービス。ネイリストの利用はずっと無料。サロンの掲載も無料です。