スタッフを雇う?業務委託?面貸し?ネイルサロンの3つの席の埋め方を比較

席が空いているとき、選択肢は「人を雇う」だけではありません。 雇用・業務委託・面貸しの3つは、固定費のリスクも、管理の手間も、入ってくるお金の性質もまったく違います。どれが正解かはサロンの状況によって変わります。

ネイリスト側から見た業務委託と面貸しの比較は業務委託と面貸しはどっちが得?をご覧ください。この記事はサロン側の視点で書いています。

席が空いたとき、まず「求人を出さなきゃ」と考えてしまうんですよね。でも求人にはお金も時間もかかるし、採用してもすぐ辞めてしまうこともある。

空席を埋める方法は一つじゃない、と知っておくだけで打ち手が増えます。

—— Reina(SHARENAIL 代表 / MiNTY NAIL オーナー)

3つの方法の比較

項目雇用(社員・パート)業務委託面貸し
サロンの収入売上全額(人件費は支出)売上の40〜50%程度席の利用料
固定費リスク高い(売上ゼロでも給与)低い(歩合)なし(貸した分だけ収入)
集客の責任サロンサロンネイリスト本人
教育・管理必要ある程度必要ほぼ不要
指示できる範囲広い限定的ほぼできない
人材の定着高くなりやすい中程度低い(流動的)
始めるまでの時間長い(求人〜採用)短い(数日〜)

それぞれが向いている状況

雇用が向いているとき

サロンの集客が安定していて、席を埋める客数が既にある場合です。売上をサロンに集約でき、サービスの統一性も保てます。ただし売上が落ちても給与は発生するため、繁閑の差が大きいサロンでは固定費が重くのしかかります。

業務委託が向いているとき

集客はできているが、固定費のリスクは避けたい場合です。歩合なので売上に連動し、サロン側の負担が読みやすくなります。一方で、指揮命令の範囲には法的な制約があり、実態が雇用に近いと判断されるリスクにも注意が必要です。契約形態については社会保険労務士など専門家への確認をおすすめします。

面貸しが向いているとき

席は空いているが、その席を埋めるお客様がまだいない場合です。ネイリストが自分のお客様を連れてくるため、サロン側は集客の責任を負いません。教育も不要で、始めるまでの時間も短い。

代わりに、施術内容への指示はほぼできず、人も入れ替わります。「サロンのやり方に染めたい」なら向きません。「空いた席を回したい」なら最も軽い方法です。

組み合わせるという選択

3つは排他的ではありません。実際には組み合わせて使えます。

  • 平日はスタッフ、土日だけ面貸しで回転を上げる
  • 定休日を面貸しに開放する
  • 求人を出しながら、採用が決まるまでの空席期間を面貸しで埋める

特に最後の使い方は現実的です。求人から採用までは数か月かかることも珍しくありません。その間、席を遊ばせずに済みます。

面貸しで来てくれた方が、そのままうちのスタッフになったこともあります。一緒に働いてみてから決められるので、求人よりお互いにとって確実だと感じました。

—— Reina

面貸しから始める理由

3つの中で、最もリスクなく試せるのが面貸しです。

  • 求人費用がかからない
  • 契約期間の縛りを作らなくていい(1日単位から)
  • 合わなければ次を出さないだけで終わる
  • 固定費が増えない

「まず1日貸してみて、感触を見てから考える」が可能なのは面貸しだけです。空席の収益試算はサロン向け収支シミュレーターで確認できます。

よくある質問

面貸しと業務委託は何が違いますか?

お金の流れが逆です。業務委託はネイリストの売上をサロンが受け取り、その一部を報酬として支払います。面貸しはネイリストが席の利用料をサロンに払い、施術の売上はネイリストのものになります。集客の責任も、業務委託はサロン、面貸しはネイリスト本人です。

面貸しのネイリストに施術内容の指示はできますか?

原則できません。面貸しは場所を貸す関係であり、指揮命令をする関係ではないためです。守ってほしいことがある場合は、指示ではなく利用条件として事前に合意しておく形をとります(使用可能な時間、禁止事項など)。

求人を出しながら面貸しもできますか?

できます。採用が決まるまでの空席期間を面貸しで埋める使い方は現実的です。実際に面貸しで来た方をそのまま採用につなげるケースもあります。

スタッフがいる状態で面貸しを始めても大丈夫ですか?

可能ですが、事前にスタッフへ説明しておくことをおすすめします。外部の方が入ることへの戸惑いや、備品・動線の共有についての不安が出やすいためです。使える範囲を明確にしておくと、双方が働きやすくなります。


SHARENAIL(シェアネイル)は、席を借りたいネイリストと、席を貸したいネイルサロンをつなぐ面貸しマッチングサービス。ネイリストの利用はずっと無料。サロンの掲載も無料です。